ネイト二世のOWブログ

ネイト二世がオーバーウォッチについて書くブログです。

D.Vaがミサイルを持ってからのOW環境の変化予想

※「ダイブ構成」についての基本的な知識がないといまいち理解できない記事かもしれません

 

 最近、OWWC予選・APEX・Contendersといったトップレベルの大会を観戦するようになりました。(もちろん日本代表戦も見ました)現在の主流の構成は、ハルトザリアの強化、ドゥームフィストの登場でも大きく変わることもなく、引き続きダイブとなっています。(しかし、以前と比べると非ダイブヒーローの使用率も徐々に上昇しています)

 しかし、先日発表されたD.Vaのディフェンスマトリックスの展開時間の半減とミサイルの実装により、長らく続いたD.Va/ウィンストン中心の構成に変化が生じる可能性が大きくなりました。

 

 今回は、素人なりにD.Va(ここでは語りませんが、マーシーも)の性能の大幅な調整がLIVE鯖に実装された後のプロシーンの環境の変化を予想してみたいと思います。どちらかというと人に伝えるというよりも、後で見直してみて予想がどこまで当たっていたかを自分で見直して楽しむ目的で書いていきます。

 

 

○個人的に考えたダイブ構成の要素と今後の変化

 

①D.VaのDMとブースターによる機動ヒーローへの追従、防御

②DMによるサポートの保護、相手フランカーのバックラインでの暴れ防止

 この2点はDMの展開時間半減により今まで比べ非常に苦しくなりますね。これについては前の記事で軽く解説しています。

③フォーカスを合わせた奇襲による各個撃破の速攻

 これについてはD.Vaのミサイル搭載によってさらに強化されると思います。今まで味方を守ることが主だったD.Vaも積極的に攻撃に参加できるようになり、フォーカシングはより強力になるでしょう。

④それぞれのアンチヒーローを構成ヒーローの中で対処できるため、明確なアンチになるヒーローがいない上、そこそこアンチになるヒーローも出る頻度が少ない

 (例)ウィンストン←リーパー←D.Va(現在、DMで安定して無力化できる)

   トレーサー←マクリー←D.Va、ウィンストンなど

    (マクリーは機動力がなく、急襲やフォーカシングに脆弱)

   ロードホッグ(フックコンボでのD.Va、ウィンストンへの圧力が大幅ダウン)

 

    両チームがダイブ構成一色の試合がほとんどになった原因って、ダイブヒーローそれぞれにアンチがいてもチーム内で対処でき、編成全体では明確なアンチが存在しない事なんですよね。そのうえ、以前はダイブタンクのプレッシャーとなれたロードホッグはフックコンボがDMで完封されるようになり、攻撃力も下げられて殆ど出てくることがなくなりました。しかし、これからはDMの展開時間半減によって多くのヒーローが以前と比べて動きやすくなり、今に比べるとダイブヒーローが対策されやすくなるかと思われます。

 

◇D.Va自体のピック率変化の予想

 

 D.Va自身の攻撃力の強化が、今まで持っていた味方の支援力の半減を補って引き続きピックする価値を維持できるか、そこがカギになるかと思います。

 

◇攻撃・コントロール

 ①引き続きD.Vaが安定してピックされる場合の予想…30%

 

「DMもまだ半分残ってるし、これからはD.Vaの攻撃性能を活かしたダイブに再構築だ!」

 

 D.Vaがピックされ、今まで通りの構成でダイブが続く場合は、一部のチームが以前多用していた、防御を捨てて攻撃に特化させた3DPSダイブのコンセプトで、D.Vaを3人目のDPSとしてある程度の防御力(半減したDM)を持ちつつ攻撃特化のダイブ構成と変化していくかと思います。

 

②D.Vaが主要ピックでなくなる場合の予想…70%

 

「DPSやサポートをtickする役目ならタンクである必要ないし(最近ドゥームフィストも追加されたし)、でかい上に瞬発力のないコイツでは厳しい。味方をロクに守れなくなったD.Vaはあまり使えないよ!」

 

 いくら機動力も火力もあるといっても、D.Vaの攻撃がプロシーンでぶっ刺さるかどうかは微妙なところです。たしかにミサイル持ちのD.Vaは接近戦のタイマンに持ち込めばタンク以外は一方的にキルできますが、ウィンストン、トレーサー、ゲンジのような瞬間的な速さはありませんし、居場所も非常にバレやすいのでチーム戦では相手のDPS、サポートが迂闊にキルされる立ち回りをすることは少ないと思います。

 そもそも現在のプロシーンでは積極的にtickする役割は既にトレーサーやドゥームフィストに割り振られていますし、DMの回転率が下がったD.Vaはもしかしたらキル性能が上がろうと使用率が大幅に下がるかもしれません。

 

◇防衛

 D.Vaがピックされなくなる可能性が非常に高いと思われます!それと共に、ウィンストン、ゼニヤッタの運用も厳しくなるのではないかと思います。

 

 防衛でのダイブ構成はDMへの依存度が非常に高いです。しかし、DMの時間が半減すればD.Vaのウィンストン、ゼニヤッタ(アナ)を守る役割はかなり薄くなり、ミサイルを含めてもフランカーから味方を守ることも追い払うことも苦手なD.Vaを防衛でピックする理由はほとんどなくなるでしょう。

 そして、D.Vaがいなくなると共に、バリアが無くなり次第ただの的になりかねないウィンストン生存能力が最悪かつタンクの体力維持も弱いゼニヤッタも防衛ではピックしにくくなるかと思われます。今後の防衛はダイブタンク以外で従来のようにアナ(または、強化マーシー)と共に戦線を堅く維持する構成になると予想します!

 

◇D.Vaのピック率が落ちた場合の代替構成予想

 

 では、次にD.Vaが主要ピックから外れた場合の新たなタンク構成の候補を挙げてみたいと思います。

 

①ウィンストン、ザリアの新ダイブ構成

 大会でもペイロード/ハイブリッドマップの攻撃でたまに見た構成ですね!高低差の激しいマップだとザリアは厳しいでしょうが、キングスロウやペイロード終盤の平地戦でゾーンコントロールがしやすいマップでは強い構成だと思います。

②ウィンストン1タンク、3DPSダイブ構成

 攻撃にすべて特化させた構成です。なぜ今3DPSがほとんど使われずほとんどが2/2/2構成なのか調べてみたところ、DPSの火力を活かそうにも相手にD.VaがいるとDMによって思うように人数分の火力を出すことが難しく(特にトレーサー、ソルジャー)、結局D.Vaがいるチームにウェーブの主導権を渡してしまうことが原因らしいです。しかし、DMの弱体ドゥームフィストの登場によって以前に比べDMに影響されず火力を通しやすくなるので、3DPSの強みを活かしやすくなると思います。

 メンバーに強いDPS選手が複数いるチームでは、攻撃/コントロールでよく使われる構成になるかもしれません。

③以前に戻り、ハルト中心構成

 防衛のダイブ構成がなくなるかもしれないということは上で書きましたが、攻撃/コントロールでも高低差の少ないマップではまたハルトが主要ピックに浮上してくるかもしれません。DMが半分になったこと、アンチヒーローの再浮上によってどこまでダイブ構成が脆弱になり、採用率が落ちるかどうかがハルト構成復活の要点だと思います。

④(大穴)オリーサ、またはロードホッグを含む新構成へ

この2ヒーローはもうすぐライブ鯖でも強化が来ますが、正直まだ環境に刺さるかどうかは微妙かと思われます。…しかし、数ヶ月前の段階では鉄板と思われたハルトザリアがFtierまで落ち、試合のほとんどがゴリラD.Vaのコンビになるなど誰が予想したでしょうか?環境の変化によって、この二人のどちらか、もしかしたらどちらも含めた予想だにしない編成も使われるようになるかもしれません。

 

P.S

1.14PTRのseagullさんの配信を見て、アイヘンA、ハリウッドAなど奇襲ルートが限定的&防衛がロング射線で見張りやすいマップでジャンクラット+オリーサが強いのではないかと思いました。ハルト+ザリアではこちらの正面火力の多さ&相手の遠距離の少なさで接近しにくく、従来のダイブ構成だとゲンジトレーサーウィンストンにとって接近次第すぐに飛んでくるコンカッションが非常に辛いと思われますので、この構成を出されたら相手も今までに見なかった変則ピックで対処するようになるかもしれません。

 

P.S2

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 出典:Twitch(playoverwatch)

 

Overwatch Premier SeriesのファイナルのFTD vs MT1のキングスロウでオリーサ以外の5タンクでA奪取&オリーサホッグハルトの3タンクでフィニッシュするという試合がありました。(D.Va、マーシーの変更がまだのパッチ)

意表を突いた戦略かもしれませんが、今後の大会でDM弱体後のパッチが来ると防衛でD.Vaが使われにくくなり、高台のない平坦なマップではまた盾割りが重要になってくるかもしれません。そうなると、盾割りが強い&バリアがないとフックで捕まえ放題のロードホッグバリアで前線を上げつつ全距離でそこそこの継続DPSがあるオリーサが今よりも攻撃で採用されるかもしれませんね。

 

◇まとめ

・防衛ではD.Va/ウィンストン編成が無くなる可能性が高いと思う

・攻撃/コントロールでもプロシーンでD.Vaが使われなくなる可能性の方が高いかもしれない

・D.Vaがいなくなった場合、マップやチームによってウィンストン+DPS構成、ハルト中心構成の両方が見られるようになるかもしれない

・不遇のオリーサ、ロードホッグが出てくるようになるかはわからない

 

 

それでは、D.Vaの仕様変更後(たぶん9月下旬?)後の大会のピックがどう変化するか、楽しみに待とうと思います。

D.Vaのディフェンスマトリックス半減とミサイルについて

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先日、ディフェンスマトリックス(DM)の消費速度2倍と新アビリティのマイクロミサイル追加という大幅な性能変更の告知があったD.Vaについての考察、予想です。

新アビリティの詳細については今朝開発者の方が公式フォーラムで解説してくれました。

 

◇現時点で予定されているD.Vaの変更

ナーフ:ディフェンスマトリックスの消費速度2倍

    (最大展開時間4秒:CT10秒→2秒:CT10秒2秒:CT8秒

 

バフ:  ブースター中も射撃可能(今まではブースターのキャンセルボタンだった)

 

     新アビリティ「Micro Missiles」の追加

      ダメージ:18*8(爆風)+4(直撃)…最大216

                                        18*6+3…最大162  (自爆あり)

      範囲:半径1.5m

      弾速:40m/s(=生身のブースター、ヘリックス・ロケット)

      レート:秒間11発(持続1.6秒+発射まで0.5秒)

      拡散:無し(直進)

      クールダウン:8秒

      メイン射撃、ブースター、DMと同時に発動可能

          

 …DMの展開時間の実質半減はD.Vaの存在価値に打撃を与えるかな…と思いきや、とんでもない新アビリティが追加されましたね。まだPTRにすら実装されていないので数値が変更される可能性は高いですが、実装されましたが多分このままですね。今後調整が入るかはわかりませんが、基本仕様がこのままならダメージ半分になってもまだ強いと思います。調整で少しダメージが下がりました。

 

弱体:万能の防御能力の発動時間が半減

…DMが2秒分しかチャージされないのは数値の印象以上に深刻です。どちらかというより自衛能力の減少よりタンクとしての支援能力の激減が深刻です。前線の味方、フランカーに絡まれたサポートを助けにくくなり、攻撃面ではウィンストンを安全に前に出させること、交戦中のトレーサー・ドゥームフィストなどをカバーすること。防御面ではトレーサーによるバックラインへの急襲のカバー、ソルジャー・マクリー・リーパーなどのDPSの射撃を無効化する役割など、D.Vaだけができた攻防での柔軟な味方の支援がしにくくなります。

 

強化:単独でのダメージディール、ファイナルブロウ力の大幅アップ

…上で紹介した新アビリティはかなり強いと思われます。最大ダメージの高さ以上に、メイン射撃が飛行中に可能になったこと、ミサイルがメイン射撃中に撃てることによってD.Va単独でのキル性能は大幅に上昇しました。

 というのも、今までのD.Vaは攻撃の数値に反して単独でのキル能力が低いことが弱点だったからです。メインのDPSは約146とそこそこですが、距離減衰と拡散が激しく、おまけに射撃時の減速により、単独でキルにまで持ち込めるヒーローがそこまで多くはありませんでした。

 しかし、上記の変更により、D.Va単独での接敵での行動はこのように変化します。

 

OLD:ブースター突進(25)→近接(30)→メイン(DPS:146....しかし相手はどんどん離れていく)

NEW:ブースター突進+マイクロミサイル発動(25+突進までの射撃DPS99)→近接(30)→メイン(ここまでミサイルが続く

 

 上のとおりに接敵時の攻撃行動が増えたため、D.Va単独でもタンクと咄嗟の回避行動を持たないヒーロー以外は接近次第すぐにキルできるようになります。

 ちなみに、この通りに実装された場合、最大火力を出せるパターン(メイン射撃を全て射程内でHSし、かつマイクロミサイルを全て直撃させる)では、最初の1秒で392ダメージを与えることができます。

 

 

まとめ…個人的な今後のD.Vaの運用の予想

 

 これからのD.Vaは、タンクとしての味方への防御能力は大幅減少、代わりに単独での攻撃力が大幅に上昇。攻撃・防御どちらでも使えるタンクから機動力を活かして積極的に敵を抜いていく攻撃特化タンクへと変化する可能性が高いと思います。

D.Vaのディフェンスマトリックスについて

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今回はD.Vaの目玉スキルのディフェンスマトリックス(以下DM)についてです。

 

まず、DMの基本的な性質は下の通りです。

 

・CT:最大10秒(最小1秒) 持続:最大4秒

・範囲:前方小範囲、距離15m

・非実弾系除き範囲内の遠距離攻撃を無制限に消滅させる

 

フックやハックを防げない、展開中は攻撃できない、ビーム武器などには無力という欠点もありますが、ほぼ自在に出し入れ可能かつ耐久力無限で敵の遠距離攻撃のほとんどを無効化できるので、非常に優秀な防御手段です。

そんな優秀なDMですが、wiki等には明記されていない、プレイ中でも地味に気づきにくい次の2つの性質があります。しかし、これを知っているかどうかはゲージ管理に大きく影響します。

 

・1度押すと確定で0.4秒程度持続する(1/10程度ゲージが減る)

・CT中(1秒弱)の間はゲージが回復しない

 

この性質により、一瞬だけ展開するのを小刻みに繰り返すのは非常にゲージ効率が悪く、残量を考えないと肝心な場面で展開できなくなりがちです。(必ずしも悪い、というわけではありません)

 しかし、展開終了→回復開始の時間を除けば、CT10秒で4秒展開というペースで使用可能で、性能のわりに破格の回転率を誇ります。なので、必要ない場面にできるだけ長く回復させ、求められる場面で1~2秒以上展開できるよう温存する運用が最も効果的です。

 

そんなDMですが、自分の防御だけでなく味方を守る手段としても非常に重要になります。現在の運用で求められるのは大まかに以下の通りだと思います。

 

射撃系ULTを無効化する

 

(対象:ソルジャー76ファラリーパー、ロードホッグ、マクリー)

最重要項目です。もちろんD.Vaの特性上確実に対処できる位置に常にいるわけではありませんが、これらのULTの発動を察知していち早く無効化することがD.Vaに求められます。継続時間は瞬間火力系は3秒、継続火力系は6秒と長め(マクリーは特殊)ですが、無効化している間は相手も無防備になりますので2秒以上DMのゲージを温存しておけば味方が安定して対処してくれると思います。

 

フランカーに襲われているサポート、またはフォーカスを受けている味方を守る

 

フランカーの使用率の上昇によりかなり重要になりました。機動力の高いヒーローのほとんどが実弾系武器(ウィンストンだけ例外ですが、低火力)なので、襲われている味方をDMで覆うだけで安定して守れます。高耐久のD.Vaはフランカーにとっては単独で倒しにくく、時間を稼がれている間に他の護衛も駆けつけてくる可能性も高いので、かなり行動しにくくなります。

 

体力の減っている味方を安全に撤退させる

 

これも重要度が上がりましたね。それまでは弱ったハルトザリア、ロングDPSが射線外に逃げるまでフォローする程度でしたが、最近の主流ヒーロー(ウィンストンゲンジトレーサー)は敵陣に潜り込んでいく立ち回りをするので、安全に自陣に帰還させるのにDMがかなり効果的です。もちろん、彼らが敵陣に突っ込んでいく際にフォローするのも有効です。

 

ファラの無効化(特にファラマーシーに対して)

 

以前の記事でも言いましたがファラに対してのD.Vaは行動の選択肢がとても多く、かなり強いです。不規則に奇襲をしてくる中~上級ファラはラインハルトのバリアでは対処が難しいですが、D.VaではDMを展開しながら大雑把にファラの方向に向いているだけで無効化できます。特にマーシーが付いているファラのロケットを無効化している間は戦力が実質5vs4になるので、その間に地上を押す、ソルジャー・マクリーにマーシーを落としてもらう、などこちらが優位に行動できます。

 

・相手のロングDPSを牽制する

 

これは主にソルジャーに対してです。(他には、マクリー、オリーサ、ハンゾー、ジャンクラット、ゼニヤッタあたりでしょうか)このヒーローは中遠距離の攻撃が強いですが、単発火力に乏しいのでDMによって火力を出しにくくなります。高台にソルジャーが陣取っている場合はDMで相手の行動を制限させつつ、隙を見てブースターでD.Va自ら倒しに行きましょう。

 

・ラインハルトの盾を休ませる、割れそうな時にフォローする

 

これはそんなに重要でもないと思います。ピンチの時はDMがラインハルトを救うこともありますが、普段やっても戦局が良くならなければその場しのぎにしかならないので(そもそも、ハルト盾と違ってDMは撃つのを中断するだけでいい)、このためだけに長時間DMを展開するのは勿体ないです。しかし、攻撃時に敵の正面火力が強くてハルトが進軍しにくそうな時はDMで"節約"させてあげるのは有効です。

 

 

D.Vaはただでさえ位置取りが難しいヒーローな上、展開時間が短くゲージが管理が必要なDMも使用タイミングの判断が難しいです。しかし、性能・回転率が破格なため使いこなせば大きな武器になります。単純に自分の被弾を避けるために使うのにも便利ですが、上の項目にあるようなDMが求められる状況でしっかりと展開できるよう、50%前後ゲージを残しておくことを意識して運用すれば有効的です。